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七ヶ宿七ノ市

不忘山
滑津大滝
駅の道村田

 宮城県の蔵王連峰不忘山の麓に位置している苅田郡七ヶ宿町は人口約1200人ほどの小さな町です。
 江戸時代は太平洋側から日本海側に抜ける重要な街道として7つの宿場があった ことが名前の由来です。
 村民は裏日本からの参勤交代の往来で重要な役を担っており、算術なども長けていたそうです。
 宿場の一つである滑津で任を任されていた安藤家に生まれた安藤太郎は百年の逸材と呼ばれ、仙台二中を経て、実業界に身を置きました。
 そして、オイルショック時に住友不動産社長を任され時は、見事に業績を立て直し中興の祖と呼ばれているそうです。
 この様に、七ヶ宿は街道の要衝にあり、優れた人材も多かったそうですが、近年は少しずつ人口流出が続き県内最小の人口になっています。
 今は、蔵王の裾野の町として、渓流や七ヶ宿ダム、七ヶ宿スキー場、滑津大滝、温泉など観光が一つの経済の柱ですが、自然環境を生かして、移住者を増やす対策や地元産業の活性化を町は志向しています。

 私はそれまで縁のなかったウッドギャラリー柏和木を2025年3月に訪問し、七ヶ宿ブランドの商品やサービスを、町を挙げて奮闘していることをその時知りました。
 因みに30年前は柏和木の由来である柏木山は、町営の牛の放牧地があったのですが、原子力発電所の事故で土が汚染され、いまは太陽光発電のパネルが敷き詰められています。菊地さんはあの時牛には補償がでたのに、人には何もなかったと嘆いていました。
 「安心してください!」現在の放射線検知レベルは安全値をクリアしています。

 先日柏和木の木工師の菊地さんから4月16日から「道の駅村田」で開催する展示会のパンフレットが送られてきた。
 昨年まで、無限陶房と共同でギャラリー展をしていたのですが、今回は、七ヶ宿町の後援も得て、主催の「無限陶房(陶器)」の他に、「ウッドギャラリー柏木(木工)」「Yuz farm & vineyar(ワイン」)、「(株)エニック(川魚加工)」の4社の共同出展をすることの事でした。展示会は「東北七ヶ宿焼展と七ノ市」ですが、今回「七ヶ宿七ノ市」として紹介しました。
 因みに、ワインと川魚は2025年1月に七ヶ宿のブランド品として認定されています。

 今回の展示は「七ヶ宿七ノ市(ななのいち」と銘打っていますが、何せ県内一小さい町のイベント。
 宮城県以外の方がイベントを知る機会も少ないと思います。そこで、生まれ故郷の宮城に思いを馳せ、「柏和木」の工芸品をはじめとする七ヶ宿名産を、遠く関東から応援しようとブログに書き留めました。皆様応援宜しくお願いいたします。

イベント:東北七ヶ宿焼展と七ノ市 in 道の駅村田  (開催期間 2025/4/16-2025/4/20)

東北七ヶ宿焼展と七ノ市