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完了予定日が同一で10以上の連続受注の計画例

NAPX計画を実際に処理した例で説明します。本計画は塗装の後に休日でも処理が可能な「乾燥」が一日かかるとモデルです。完了日基準で計画をした場合、該当資源の使用率が100%を超える時は作業工程は後ろ倒しになります。その前提で完成数量が4個である連続受注が17有った計画をします。
C表は初回と17回目の各工程の着手予定日と完了予定日を抜粋した表になります。表のとおり「工場」の加工作業は資源使用率が40%となり、他の資源よりも高い値になっていますので、加工作業がボトルネックとなり全体の工程が決まることになります。その場合の塗装作業は資源使用率が16.7%ですので日程が分散します。担当者に作業を割り当てる場合、新人には塗装に専任してもらい、ベテランには塗装が無い日や、塗装日でも余力がある場合は加工作業や組立作業の応援に入ってもらう段取りをすることで全体計画を守ります。

※ 表C  最終製品4個の計画を17回繰り返す(ボトルネック工程は加工作業)

※ 計画C 生産予定の品目マスタの設定

※ 計画C 完了日基準の場合、資源カレンダに余力がある所を探して作業日程を前倒しする

※ 計画C 塗装工程は、日が分散しており、資源の使用率は16.7% 余力がある時は他の作業の応援をする