表は、完了日基準で3つ計画した場合です。「自動割付」「手動割付」で製造日数が異なる例を示したものです。
資源ID利用の「自動」と「手動」
資源カレンダ上の「自動」は資源の保有時間を元に資源使用率の上限を持ちます。(通常は100%まで)。そして、期間も休日を除き連続で確保します。 対して「手動」は資源使用率の上限はなく枠数があれば飛び石で日程確保をします。 即ち「手動」の方が「自動」より使用枠の利用に対する制約が弱いという事になります。全ての資源を「自動」または「手動」で複数の生産計画を実行した場合、生産期間に違いが生じます。(図1)
例えば「自動」をボトルネックとなる資源に割り振り、それ以外を「手動」にします。その時、ボトルネック工数以外を従属工程として動作させる事ができます。
TOCの制約因子(「制約」と「非制約」)
TOC理論は、全体のスループットはボトルネック工程に依存するという考え方です。ボトルネック工程をマネジメントする事が、全体の歩みを左右する要点という訳です。各製造工程はお互いに依存する関係です。そして、ボトルネック工程を「制約」因子、それ以外を「非制約」因子と呼んでいます。「非制約」因子はゆとりがあり、全体の進捗に大きな影響は及ぼしません。しかし、「制約」因子は予定に対して実績が異なる場合は全体進捗に大きなずれを生じさせる要因となります。
NAPXでは、その「制約条件」の一つに「自動割付」と「手動割付」を使っています。
制約の補足
「自動」「手動」を制約因子とする場合、一日の資源利用枠を制限時に有効になります。(図1は枠数10のモデル、枠数の最大は50)。NAPXは品目マスタに資源使用時間を登録しますので、資源使用率が高い資源は自ずと制約因子の資源として動作します。その為、通常は「自動」の設定で問題有りません。