図は収納箱のBOMと生産計画です。NAPX計画に収納箱のアイテムマスタを登録して生産計画を実行した例です。
収納箱のBOM設定
収納箱(図1)は、底板1枚、正面板2枚、側面板2枚を接着をして、色を塗ります。資材はMDF材60×60(図2)を切り出して使います。例えば底板は30×20ですので、MDF材からの所領量は(30×20)÷(60×60)=約16.7%です。
アイテムマスタの親子関係と各所要量、資源時間は図4の通りです。そして、完成品を指定して生産計画を実行すると、BOM(図3)の作成と、同時に生産計画リストを作成します。
生産計画の実行
図5は生産計画リストを帯ガントチャートとして表示したものです。ガントチャート表上、「組立」と「乾燥」の背景色が黄色です。この黄色は資源使用率が50%から80%の資源である事を示しています。(配色はNAPX計画のパラメータで指定)
4月4日の加工は3つあります。すなわち、BOMの同一レベルで同一の資源を利用する場合、NAPXは同一期間で平行する生産計画を立てます。水色と青色は資源の使用率が低い事を示しています。しかし、3つの加工を合わせると「加工」の資源使用率は72%になります。(帯ガントチャートで資源IDを指定すると合計の資源使用率が表示されます)
まとめ
通常、製造は複数の受注を処理します。NAPXは資源枠に余裕がある場合、複数の製造を同一期間に計画をアサインして行き限界納期を算出します。このことで、適切な生産計画の立案を支援します。